創建は天延3年(975)と伝わり、江戸時代には稲荷大明神宮と称した。祭神は衣・食・住の神で、古くから郷土の守護神として近郷近在の人々の信仰を集めた。
この森の東側は二股川の河原が下に見える急峻な崖になっている。大正13年、米川小学校の首藤清喜先生が過労により失明。この神社に開眼を祈願、教え子たちに手をとられ日参し、満願の日、下り道で転倒し崖を転げ落ちた。この時奇跡が起き、失明していた目が開眼したという実話がある。
師弟愛の鑑として大正14年、映画「黎明の郷」(監督・内田吐夢)となり、手記「開明坂」も出版され全国の人々に感動を与えた。
若草神社どんと祭
毎年1月14日、若草稲荷神社では、厳粛な神事とともに、米川地域でつかわれた正月飾りを境内で焼き、一年の無病息災・家内安全を祈願する。