この行事は毎年2月の初午の日に五日町の男たちによって行われる火伏行事である。
宿の菅原家で藁のしめ縄を各自で作り、裸に藁で作った水かぶり装束を身に着け、顔にすみをぬった男たちは、一斉に宿を出て大慈寺の火伏せの神である秋葉山大権現に参拝し、火の神様に化身する。
次に山門を出て往古大慈寺のあった諏訪森の麓へ、ここでも祈願。町の表通りに出てからは準備している桶の水を家々に掛けながら、火伏せを祈願して歩く。八幡神社、若草神社を参拝し町裏地区や四十田地区の家々に水を掛けながら水かぶり宿に戻る。
沿道に見学に訪れた人々は、水かぶりの男たちが身につけた藁を抜き、自分の家の屋根に上げて火伏せを祈願する。この男たちとは別に、オカメとヒョットコの姿をした者二人が家々を回りご祝儀を頂く。
米川の水かぶり(動画)
米川の水かぶり(令和五年)
VR☆米川の水かぶり
ユネスコ無形文化遺産に登録された「米川の水かぶり」を、藁装束で練り歩く男衆達の目線で撮影しています。マウス操作で360度方向を見ることができます。水かぶりの迫力と盛り上がりをご覧下さい!
法輪山・大慈寺
火伏せの奇祭「米川の水かぶり」発祥の地であり、行事の出発点「秋葉大権現」のある大慈寺です。藤原秀衡により創建された奥州三十三観音の十四番札所であり、「米川の水かぶり」催行日には、限定の御朱印が用意されています。