この行事は毎年2月の初午の日に五日町の男たちによって行われる奇祭である。
宿の菅原家で藁のしめ縄を各自で作り、裸に藁で作った水かぶり装束を身に着け、顔にすみをぬった男たちは、一斉に宿を出て大慈寺の火伏せの神である秋葉山大権現に参拝し、神の使いに化身する。
次に山門を出て往古大慈寺のあった諏訪森の麓へ、ここでも祈願。国道346号(旧狼河原町場)に出てからは準備しているバケツの水を家々に掛けながら、火伏せを祈願して歩く。八幡神社、若草神社を参拝し二股川を越え中嶋地区や四十田地区の裏通りの家々に水を掛けながら火伏せを行う。
沿道に見学に訪れた人々は、水かぶりの男たちが身につけた藁を抜き、自分の家の屋根に上げて火伏せを祈願する。この男たちとは別に、オカメとヒョットコの姿をした者二人が家々を回りご祝儀を頂く。



