本気の防災訓練

11月9日(日)、米川10区の防災訓練がありました。
世間には形式的な防災訓練が多い中、人口125人の小さな集落としては本格的で実践的な防災訓練でした。

9:00「震度6強の地震が発生しました。ただちに安全を確保し集会所に避難して下さい」と防災無線が流れると、5~10分後には次々と住民が集会所に集まって来ました。
そして手早くテントを設置していきます。
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9:15分頃には各班から「建物被害・負傷者なし」の報告が自治会長さんに入ります。
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「建物が倒壊し、中に1名けが人がいる」という報告が入ると、現地対策班が救助へ向かいます。
このときの救助の仕方にも実践的な指導が入ります。 「止血のための布を縛る際は、傷口とは逆に結び目を持ってくる」や「けが人を運ぶ時は足側を前にして運ぶ」などです。
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9時半には避難と救助が完了し、その後消火訓練です。
消火器は至る所で目にしますが、使い方は意外と知らないものです。
一度でも経験していれば、実際使用するときに役立つでしょう。DSCF1704

その間、女性たちは炊き出しのカレーを手際よく作っていきます。
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その後も防災関連のDVDを視聴し、実践的な救助訓練です。
骨折や止血の手当の他、担架が無いときに毛布と竿でけが人を運ぶ練習もしました。DSCF1715DSCF1719

これら非常に有用な知識・技能は市の防災訓練に出席した人が集落に持ち帰り、伝授しているということです。

これほどシステマティックで参加率の高い訓練、さぞかし昔から行われているのかと思いきや、始まったのは平成20年と言います。
歴史がまだ浅いにも関わらず、これだけのことができるのは、普段から住民同士の付き合いが濃く、行事にも協力的な集落だからだと思います。
どの家が何人家族でどんな人が住んでいる、ということをお互いに把握しています。どこの家に行けば何があるかも、きっと知っているのではないでしょうか。
普段からの地域力が非常事態の際もきっと活かされるのだろうと思った一日でした。

また、12月9日には、この集落の有志で結成した団体『スマイルホースサポーター』が県道の支障木除去・除草・緑化などをボランティアで行うスマイルサポーターとして県から認定を受けました。
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今年2月の大雪では、倒れた木が道路を塞ぎ、交通の妨げになりましたが、その時も住民自らチェーンソーで除去の作業をしたといいます。 道路を管理する市や県に連絡して除去を待つよりもずっと早いようです。

普段から自然の中で生活している彼らには、自分たちの命や暮らしは自分たちで守るのが当たり前という姿勢と能力を感じます。

防災意識が高まる昨今、昔から現在に至るまで続いてきた自助・共助の意識が、都市部より一歩も二歩も進んでいるのを感じます。

私も山の中に住むようになってから、有事の際は自分で対処しよう、また隣人を助けようという意識を強く持つようになりました。そのための気転と技術を更に身に着けたいものです。