飯土井神楽

米川字飯土井に伝わる神楽で、道山流、鹿島流の流れを持つ神楽である。その言い伝えも古老が伝えているところは次のようである。

初代師匠は佐藤英次で永井村より来て、飯土井に神楽を伝授した。年代は不明であるが、これが道山流で、翁舞、大八雲舞、小大雲舞、山ノ気舞、等はその時の舞である。

一代で継ぐ者がないまま、小道具をツマ(屋号・現佐藤義衛宅)に保管していたが、明治の末期及川榊が主な面を持ち出し十三浜方面から志津川方面を行脚し向浜に門弟を育てそのまま初代の面を向浜に置いてあるという。

この面は安政二年(一八五五)頃の作と伝えられている。残りの小道具を元にして二代師匠千葉正太郎、千葉勝三郎を招き鹿島流神楽を開き、今日に伝えられている三番双、くずし踊、御神楽、小躍(ネリトモ六つ)、荒舞等八鹿島流として伝えられたものである。

飯土井神楽
>「米川の水かぶり」

「米川の水かぶり」

2018に世界無形文化遺産に登録されたこの行事は毎年2月の初午の日に五日町の男たちによって行われる奇祭である。宿の菅原家で藁のしめ縄を各自で作り、裸に藁で作った水かぶり装束を身に着け、顔にすみをぬった男たちは、一斉に宿を出て大慈寺の火伏せの神である秋葉山大権現に参拝し、神の使いに化身する。

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